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2026 双十国慶節

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【双十国慶節】頼清徳・総統の談話全文「変化の中 奮い立つ新しい台湾」

頼清徳・総統の談話 変化の中 奮い立つ新しい台湾 祝賀大会の議長である韓国瑜・立法院長、蕭美琴・副総統、卓栄泰・行政院長、ベリーズのフロイラ・サラーム総督ご夫妻、セントルシアのエロール・チャールズ総督ご夫妻、パラグアイ共和国のラトーレ下院議長、日本「日華議員懇談会」の古屋圭司会長、国交樹立国と友好国からお越しの祝賀団団長、各国の駐台湾外交使節、国内外からお越しの貴賓の皆様、そして会場及びテレビやライブ配信をご覧になっている国民の皆様、こんにちは! 今日は中華民国の建国を記念する日です。毎年、私たちは一堂に会し、国の誕生日を祝っていますが、今年は特別な意味を持ちます! 今年は台湾の民主化にとって歴史的な一年だからです! 先月9月10日、私たちは歴史的な瞬間を迎えました。台湾で戒厳令が解除されてからの日数が、戒厳令下にあった息苦しい日々の数を正式に超えたのです。これは、台湾が権威主義の影と完全に決別し、民主的で希望に満ちた未来を迎えたことを象徴するものです。 私たちは、侵略に抵抗するために結束して流された血と涙や、民主主義、自由、そして主権在民の実現を求めて払われた数々の犠牲を決して忘れません。かつてこの土地に刻まれた物語は、どれも私たち共通の記憶だからです。 そして、計り知れない苦難を乗り越えて築き上げられた「民主主義の台湾」こそ、台湾、澎湖、金門、馬祖に住む2300万の人々にとって、この世界における最も明確なポジションです。台湾はアジアにおける民主主義の灯台であり、いまだ権威主義体制の下、暗闇の中で生きる人々のために、永遠に希望の光を与え続けています! 今年は台湾にとって、まさに台頭の一年でした! 現在、世界のどの国も劇的な変化と課題に直面しており、台湾も例外ではありません。ロシア・ウクライナ戦争、中東情勢の混乱、及び中国の継続的な軍事拡大に加え、経済と産業においては米国の関税政策による深刻な影響を受けています。 しかし、台湾の人々はひるむことなく、国際社会が称賛するほどの経済成長を達成しました。アジア開発銀行は最新の報告書で、今年の台湾の経済成長の展望を、当初の3.3%から5.1%へ大幅に上方修正しました。これは「アジア四小龍」のトップであり、中国をも上回るレベルです。 台湾の輸出額は過去最高を更新し続けているだけでなく、雇用も25年ぶりの高水準に達しています。株価指数は6ヶ月連続で上昇し、過去最高値の27,301ポイントを記録しました。その時価総額は3兆米ドルを超え、世界8位の株式市場となりました。外貨準備高も初めて6,000億米ドルの大台を超え、過去最高を記録しました。 逆境にあっても決して諦めず、挑戦を重ねるごとにさらに勇敢になる。これこそ、台湾の人々が共に築き上げてきた成果です!どうぞ互いのために拍手を送りましょう! こうした目覚ましい経済成果は、台湾の半導体産業、そしてICTや電子部品といった関連産業のリードによって実現した輝かしい記録です。これらの産業がグローバルサプライチェーンにおいて優位な地位を築いているのは、長年にわたり蓄積されてきた技術力と製造力、ユニークなビジネスモデル、そしてサイエンスパークの運営といった政府の主要政策によるものです。これらは数十年にわたる共同の努力によって築き上げられた重大な産業の成果であり、すべての台湾の人々にとっての財産です。 総統としての私の使命は、これらの貴重な財産を守り、台湾ないしは世界の産業や経済発展のために役立て、台湾の人々と世界の人々の生活をより良くすることです。これは台湾が進むべき方向でもあります! もちろん私たちは、変化する国際情勢の中でもたらされる各種困難な挑戦が、様々な産業や分野、そしてバックランドが違うエスニックグループに対して与えるリスクを決して無視しません。 台湾の経済発展を牽引してきた多くの隠れたチャンピオン、従来型産業、そして中小零細企業は、デジタルトランスフォーメーションとネットゼロ転換の圧力に直面しています。多くの労働者は、AIの波が押し寄せる中、雇用機会、賃金、物価や生活費などについて懸念と不安を抱えています。農業従事者もまた、農村人口の高齢化と市場開放の影響に直面しています。 政府は、これらの課題が国民一人ひとりに与える影響を決して軽視しません。従来型産業、中小零細企業、給与所得世帯、そして農漁民を全面的に支援することは、私たちの責任です。 そのため、政府はすでに930億元規模の米国関税対策を打ち出し、企業、労働者、農漁民が困難を乗り越えられるようサポートしています。また、毎年百億元規模の予算を投入して、中小零細企業がAI(人工知能)を導入し、デジタル化とネットゼロ化を進め、課題に対応できるよう支援します。従来型の工作機械、ねじ・ナット、そして比較的に苦しい立場にある個別の産業についても、競争力の向上と市場拡大を積極的に支援するための対策を提案します。 国民の皆さん、「変化の時代はチャンスの時代」でもあります。台湾の経済パフォーマンスは世界が認めるところです。グローバルサプライチェーンにおける私たちの重要な地位は揺るぎないものであり、ましてや代替できるものはありません。 変化に直面しながらも、私たちは疑念を抱いたり躊躇したりすることなく、チャンスを捉え、大胆に前進しなければなりません。現状に甘んじて歩みを止めたり、過去に後退したりするのではなく、より積極的に、世界に向けて前進しなければなりません!確かな台湾は、不確実な世界において、重要で頼りがいのある、安定した力となるでしょう! 今後、私たちは3つの大きな戦略を実践し、中華民国台湾の競争の優位性を確保します。 第一に、投資を拡大し、台湾に深く根を下ろします。 台湾への投資を強化するプログラム「投資台湾三大方案」は大きな成果を上げ、これを利用した対台湾投資額は2.5兆元を超え、16万人分以上の雇用を創出しました。行政院は7月、このプログラムを2027年まで延長することを承認しました。適用する産業を拡大したほか、世界の全ての台湾企業や外資系企業にも対象を拡大しました。政府は投資環境の改善にも引き続き取り組み、新たな融資枠を7,200億元に引き上げ、台湾への投資誘致を強化します。これにより、1.2兆元の資金を引き付け、8万人分の雇用が創出される見込みです。 良い仕事があれば、良い暮らしも必要です。政府は「1兆元規模の投資による国家発展計画」を打ち出しています。これは、官民連携の革新的な方法により、民間セクターがその潤沢な資金を公共建設へ投入することを奨励し、建設資金の規模を拡大するものです。また、全国の地方自治体が同時に水道、電力、住宅、教育、医療、文化、観光、交通といった主要インフラ整備を推進し、地域住民の暮らしや娯楽のニーズに応えます。産業の発展と生活圏の相互補完を図ることで、「バランスの取れた台湾」という目標の実現を目指します。 第二に、諸外国との経済貿易協力を深め、世界市場を開拓します。 今年、台湾と英国は「貿易強化パートナーシップ協定」の枠組みの下、「投資」、「デジタル貿易」、及び「エネルギーとネットゼロ排出」の3分野の協定に署名しました。これは、台湾と英国の経済貿易関係が新たな節目を迎えたことを意味します。高水準の国際貿易規範に対する双方のコミットメントが示されるとともに、科学技術や先進製造業といった戦略的産業で双方が協力するための基盤が築かれました。 今後も台湾は互恵互利の原則を堅持し、より多くの友好国や同盟国と二国間の経済貿易協力協定を締結していきます。また、米国との関税交渉にも積極的に取り組み、合理的な関税率の実現を目指し、米国の対台湾貿易赤字の解消に努めます。さらに、台湾と米国の産業協力を深化させ、台湾の経済発展を世界と結び付け、大きく前進させていきます。 第三に、台湾を守る産業クラスターを構築し、台湾の産業の実力を強化します。 デジタル時代の到来に対応するため、私たちは「AI新10大建設」を推進する必要があります。台湾を世界で5本の指に入るコンピューティングセンターの一つに押し上げるとともに、量子技術、シリコンフォトニクス、ロボットという3つの基幹技術の研究開発に積極的に投資します。さまざまな業界・企業でAIツールの導入を進め、各分野へのAIの応用を促進し、台湾が全面的にスマート化の時代に邁進し、世界の技術開発において主導的な地位を維持できるよう支援します。 私たちはまた、台湾を「アジアの資産管理センター」とすることを目指します。台湾に百兆元規模の資金を留めるだけでなく、外資による対台湾投資を誘致し、金融産業の発展を促進し、質の高い雇用を創出することで台湾を強くします。 バイオ医薬産業は国の主要産業です。これはすでに「国家希望プロジェクト」にも取り込まれ、保健、予防、診断、治療、ケアを網羅するプレシジョン・ヘルス(精密保健)の発展によって、国の長期的な競争力を高め、すべての人々の健康と福祉の増進に努めています。 来年には「国家感染症データベース」が完成します。台湾はこれからもバイオテクノロジー分野において各国との連携を強化していきます。政府は「スマートヘルスケアイノベーション・起業への投資計画」に100億元の予算を計上して、より多くの企業にイノベーションの研究・開発への投入と投資拡大を促し、バイオ医薬産業を年間生産高1兆元規模の産業へと成長させ、台湾を守るもう一つの産業クラスターに育てます。 国民の皆さん、「台湾はすべての台湾人の台湾」です。どれほど経済が好調であっても、この土地にいる誰一人として見過ごされるべきではないことを、私たちははっきりと理解しています。経済発展の成果は国民全員で享受しなければなりません。「良い数字」を「良い日々」に変えなければなりません。一人も取り残していけません。 だからこそ、国民の健康を守り、若い人材を育成し、若い世代により良い環境を提供し、若者世帯を支援することに、政府は大きな責任があるのです。 今年から「健康台湾深耕計画」がスタートしました。これは、医療環境システムの全面的な向上だけでなく、より質の高いヘルスケアサービスをすべての人々に提供することを目指すものです。同時に、政府に「運動部」(スポーツ省)が正式に設立されました。これは、国民全員を対象にしたスポーツの促進や、競技スポーツ、プロスポーツにとって新たな時代を切り開くものです。また、すべてのアスリートが国から全面的な支援を受け、国際舞台で夢を追い求め、国に栄光をもたらせるようにします。 さらに、若い世代を支援するため、高校・職業学校の授業料全額免除を推進するほか、私立の大学や高等教育機関で学ぶ学生に対して年間3.5万元の授業料およびその他の諸経費補助を行います。また、15歳から30歳までの若者が海外で夢を追いかけることを支援する100億元基金プロジェクトもすでに始動しています。 それだけではありません。政府は賃貸住宅に住む人々の家賃補助として年間300億元を提供しています。来年からは、賃貸住宅に住む単身世帯で年収62.6万元以下、4人家族で世帯年収164.1万元以下、3世代同居で世帯年収212.45万元以下の場合、総合所得税が免除されます。 私たちは若い子育て世帯へのサポートも強化しています。「0歳から6歳までの子育て支援政策2.0」の推進により、育児手当と託児補助金の増額に加え、来年からは出産補助金の引き上げにより、子ども1人を出産するごとに政府からもらえる補助金が10万元に増えます。 高齢者の皆さんもご安心ください。来年から「長期介護政策3.0」が実施されます。政府は、すべての高齢者がより便利で包括的なケアを受けられるよう、全力で取り組んでまいります。 国家の主人であるすべての人々、つまり子どもであれ若者であれ、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんに至るまで、誰もがより良いケアを受け、より自信を持って未来に向かえるようにすること、それが私たちの目標です! 今年は第二次世界大戦終結80周年の節目でもあります。 第二次世界大戦は、決して遠い過去のことではありません。かつて侵略者の野心は、人々に甚大な苦しみをもたらしました。現在も、権威主義は拡大を続け、国際秩序は深刻な挑戦に直面しています。台湾海峡、東シナ海、南シナ海における地域秩序、さらには第一列島線全体の安全保障が、いずれも深刻な脅威にさらされています。 民主的な台湾は、インド太平洋における平和と安定の中心です。国際社会の責任ある一員として、現状維持に努め、台湾海峡の平和と安定を守り、地域の繁栄と発展を促進していきます。 私たちはまた、中国が大国としての責任を果たし、国連総会第2758号決議と第二次世界大戦に関する歴史文書の歪曲を停止し、武力や威圧による台湾海峡の現状変更を断念し、私たちと共にインド太平洋地域の平和と安定を守るよう期待しています。第二次世界大戦を振り返ると、私たちは誰もが戦争の苦しみと侵略の痛みを経験しました。私たちはそこから教訓を学び、この歴史的な悲劇を決して繰り返してはなりません。 第二次世界大戦の結果は、「侵略は必ず失敗し、団結は勝利する」ということを私たちに教えてくれました。平和は実力によって実現されなければなりません!私は台湾の人々と国際社会に対して宣言します。年内に防衛費に関する特別予算案を提出します。また、来年度、私たちの防衛費はNATO基準でGDPの3%を超え、さらに2030年までにGDPの5%に引き上げることで、国家を守る決意を示します。 私たちは決して、やみくもに防衛費を増やすわけではありません。敵の脅威に対応するという明確な必要性があります。それは国防産業を発展させるための原動力にもなります。新たな防衛費を通じて、我々は3つの大きな目標を達成します。 第一に、「台湾の盾」(T-Dome)の開発を加速し、多層防御、高度な警戒態勢、効果的な迎撃能力を備えた厳密な防空システムを構築し、台湾の人々の生命と財産を守るための防護網とします。 第二に、ハイテクとAI技術の導入と統合を強化し、インテリジェントな防衛・作戦システムを構築し、非対称戦略の抑止効果を強化します。 第三に、国防に関するイノベーションへの投資を継続し、先進国の軍需産業と連携することで、国防と軍需産業の両方の力を強化します。台湾での研究開発、設計、生産・製造を通じて台湾企業によるサプライチェーンを構築することで、産業の高度化を加速し、軍備の強靭性を高め、防衛産業の能力を向上させることができます。ひいては友好国から信頼される安全保障のパートナーとなり、共同でレッドサプライチェーンを排除し、自由民主主義国家のために防衛面での信頼を築き、自由と民主主義の価値を守るための強固な防衛線を構築することができるでしょう。 私たちは実力によって平和を守る決意をもっています。実力は軍事力だけでなく、社会全体の強靭性によっても得られると固く信じています。 過去1年間、私たちは「総統府全社会防衛強靭性委員会」の努力を通じて、政府と民間、そして中央政府と地方自治体との間で、より強い連携を築くことができました。また、防災と防衛の両方の能力を統合し、軍と民間の連携能力を強化しました。私たちはこれからも市民を対象にした訓練、それにエネルギー、医療、情報通信ネットワーク、金融等の強靭性強化を継続し、総合的に様々な危機への対応能力を向上させていきます。 私は強調します。社会全体の防衛力の強靭化にはあらゆる努力が必要であることを。先月、私たちは全国民を対象とした安全のための最新版ガイドラインを発表しました。さまざまな自然災害、ひいては軍事侵攻など極端な状況を想定して、その対応を網羅したハンドブックです。今後、各家庭に順次配布する予定です。なぜなら台湾では全国民が参加し、自らを助け、人を助けることで、より大きな強靭性を生み出し、様々な課題に立ち向かうことができるからです。 国民の皆さん、過去1年間、私たちはさまざまな困難に直面してきました。しかし、台湾の人々は決して希望を捨てませんでした。私たちは危機が起こるたびに、数え切れないほどの台湾の人々が最前線に立って、愛する国家のために献身的に尽くす姿を見てきました。 先月だけでも、二つの感動的な出来事がありました。一つはニューヨークで国連総会が開催されたときのことです。多くの台湾出身者が自発的に寄付をしたり、募金活動を行ったりして集めた資金で、ニューヨークのタイムズスクエアに「台湾を国連に参加させよう」、「団結すればもっと良くなる」という広告を出しました。これは世界各国からニューヨークへやってきた人々の心を動かしました。 もう一つは、馬太鞍渓の堰き止め湖からあふれた水で大洪水が発生したあとのことです。多くの人々が長靴をはき、シャベルを手に何千キロも離れたところから集まりました。ひとえに花蓮の被災者が一日も早く元の生活に戻れるようにと願うボランティア、いわゆる「シャベル・ヒーロー」たちです。 彼らは厚みのある重い泥をシャベルでかき分け、被災者たちが家に帰れるよう助けました。それは一筋の希望の光となって、すべての人の心を温かく照らしました。それだけではありません。それは、台湾の人々が危機に直面しても、並外れた大きな強靭性を示し、自分たちの国を守るという決意を持つことを証明したのです! この場を借りて、全国のあらゆる分野から駆け付けた災害救助のヒーローたち、海外からやってきた人々、復旧・復興のために尽力する軍、警察、消防、中央政府や地方自治体の職員たちに、私たちの感謝の気持ちを伝えましょう。 この自発的な、そして全国規模の動きは、世界でも類を見ないものです。世界中の人々はきっとこう記憶するでしょう。台湾、あの小さくて山々がそびえる国の、なんと愛にあふれ、なんと偉大なことかと! これからも私は国家を率い、心を一つにして団結します。風雨にひるまず、困難を恐れることなく、より良い明日に向かって勇気をもって前進していきます! 台湾、頑張れ!中華民国、頑張れ!中華民国台湾、頑張れ! ありがとうございました。

頼清徳・総統「中華民国を守るためには、まず台湾を守らなければならない」

10月10日は中華民国の建国記念日、双十国慶節です。その前夜祭である「国慶晩会」は9日夜、中部・台中市の「円満戸外劇場」で盛大に開催されました。頼清徳・総統はあいさつの中で、「中華民国は台湾に来て70年以上、すでにこの地に根を下ろし、台湾と一体となっている」と述べ、「台湾なくして中華民国はなく、主権なくして国家は存在しない」と強調しました。頼・総統は国民に対し、いかなる挑戦と脅威にさらされても主権を放棄してはならない。「中華民国を守るためには、何よりもまず台湾を守ることが大切だ」と呼びかけました。 双十国慶節の前夜祭は、8年ぶりに台中での開催となり、「中華民国、台湾の味、台中Style」をテーマに行われました。頼・総統をはじめ、双十国慶節準備委員会の主任委員を務める立法院(国会)の韓国瑜・院長(国会議長)、台中市の盧秀燕・市長が出席し、20を超える経済団体、あわせて200人余りが国歌を斉唱し、中華民国の誕生日を祝いました。 頼・総統はあいさつの中で、「中華民国の建国は、多くの愛国主義者が身命を賭して民主共和制の政府を打ち立てようとした努力の結果である」と述べ、「中華民国は台湾に来て70年以上、ここで定着し、いまや台湾と一体となった。台湾がなければ中華民国はなく、主権がなければ国家もない」と改めて強調しました。 頼・総統はまた、「国民が中華民国の誕生日を祝うにあたって、いかなる挑戦や脅威に直面しても、主権を放棄してはならない。民主主義、自由、人権のある生活を守り抜く決意を持つべきだ」とし、次のように語りました。 「どのような挑戦や脅威に遭っても、決して主権を放棄してはならない。民主主義と自由、人権ある生活を守り抜き、中華民国を守るためには、まず台湾を守ることが必要だ。これが私たち共通の理想だ。」 さらに頼・総統は、国家元首であり陸海空三軍の統帥として、「国家の安全を高めること」、「経済をより繁栄させること」、「国民の生活をより良くすること」という三つの目標を推進していると述べました。 また、東部・花蓮の馬太鞍渓で堰止湖が氾濫した際、全国から延べ35万人を超えるボランティアが12日間で救援に駆けつけたことを挙げ、「これこそ台湾精神であり、国民が団結すれば未来は必ず明るい」と語りました。 一方、韓国瑜・立法院長はあいさつで、今年は辛亥革命114周年であり、あわせて対日抗戦80周年にもあたると述べ、「青天白日満地紅の中華民国の国旗は、侵略への反対、民主主義への追求、自由と人権の尊重を象徴するものであり、80年前も今もその精神は変わらない」と強調しました。 韓・院長はまた、国民に対し、「双十国慶節には美しい国旗を掲げ、中華民国の国歌を高らかに歌い、民主主義・自由・平等を求めた先人たちの努力に感謝しよう」と呼びかけました。 (編集:王淑卿)

頼・総統、双十国慶節演説で台湾の「戦略的自信」を強調 四大要素・六大キーワードを提示

10月10日は中華民国の建国記念日、双十国慶節です。午前総統府前広場で盛大な祝賀大会が開催されます。昨年5月に就任した頼清徳・総統は、10日の祝賀大会で就任2年目の演説を行います。演説内容は国内外から大きな注目を集めています。関係者によりますと、今年の演説は「前進の力・六大キーワード」を中心に構成され、台湾が権威主義から民主化へと歩んできた歴史を象徴する「豊かな民主力」、国際的な困難を乗り越えてきた「革新的経済力」、経済の成果を国民全体で分かち合う「均衡ある支援力」、そして国際社会の盟友と連携し世界に立つ「外交パートナー力」、さらに自らを守る「堅固な国防力」と社会に奉仕する「善意ある市民力」を挙げ、現代台湾の物語を描き出す内容になるということです。 今年はウクライナ戦争や中東情勢の不安定化、アメリカの通商政策による経済的影響、中国による「三つの80年」論を通じた台湾の国際地位の歪曲など、台湾を取り巻く環境は内外ともに不確実性が高まっています。頼・総統はこうした中で、国家の将来30年を見据えた戦略的ビジョンを示し、100万人規模の雇用創出を目指す経済戦略を具体的に提示することで、世界の中で確固たる戦略的自信を示す方針です。 演説ではまず、権威主義から自由へと導く台湾の民主発展の歩みを「豊かな民主力」として紹介し、アジアにおける民主主義の灯台としての台湾の歴史的意義を強調します。続いて、数々の挑戦の中で台湾がどのように産業競争力とその優位性を発揮し、難局を突破してきたかについて論じる見通しです。 「革新的経済力」の部分では、国際環境の変化を好機と捉え、産業の優位性を維持するための戦略を詳しく説明する予定です。台湾での投資拡大、諸外国との経済貿易協力の強化、台湾の産業実力の向上などが含まれる見込みです。内需拡大策として「投資台湾三大プラン」の延長や「一兆元投資国家発展計画」の始動を挙げるほか、「AI新十大建設」や重要な技術の研究開発の強化、各産業へのAIの導入、バイオ医薬産業の推進など、次世代技術開発にも重点を置きます。さらに、台湾を「アジア資産運用センター」とする金融戦略や国際資金の誘致策についても触れます。 頼・総統はまた、隠れたチャンピオン、従来型産業、中小企業、零細企業のイノベーションとモデルチェンジにも触れ、政府はアメリカの関税政策の影響を受ける中小企業や農家、漁業従事者、労働者を支援するための資源投入を進めるとしています。 内政面では、経済の成果を国民全体に還元する「均衡ある支援力」を掲げ、政府予算を通じた福祉拡充を説明します。引き続き「青年の海外進出の夢を実現100億台湾元規模の基金」を推進するほか、育児支援では、「0〜6歳国家共同養育2.0」計画、育児手当や保育補助の拡大を実施。高齢者向けには「長期介護3.0」の来年実施や「健康な台湾促進計画」を通じて、医療体制の整備と質の高い健康ケアを提供する方針です。 最後に頼・総統は、「堅固な国防力」と「善意ある市民力」を掲げ、国防支出の増額や社会の防衛意識向上によって平和を守る決意を強調。さらに、国際社会における台湾の善意と責任を「六つの力」を通じて表現し、自由と民主を守る台湾の価値を改めて訴える見通しです。 今回の演説は、昨年5月20日に行われた就任演説やこれまでの重要な複数の演説と同様、「安定・自信・均衡・責任」という4つの要素を基調に、「民主主義、平和、繁栄」の理念を軸としています。蔡英文・前総統の方針を継承しつつ、台湾が国際経済で確かな地位を築き、台湾海峡の平和と安定を責任ある形で維持していく姿勢を示すものとなっています。 さらに今年の原稿にはAIなど新技術に関する内容も多く盛り込まれ、困難に立ち向かう台湾精神や、国際社会での挑戦を恐れない姿勢を示す演説となる見通しです。 (編集:王淑卿)

国立故宮博物院開館百周年 記念特別展など多彩な企画

2025年は、国立故宮博物院の開館百周年にあたります。これを記念し、故宮博物院では最新刊『故宮大事録要:民国89年から113年(2000年から2025年)』の出版をはじめ、数々の大型展覧会や異業種とのコラボによる文化クリエイティブ商品など、多彩な記念イベントを展開しています。 台北の本院と中南部・嘉義の南院では、開館記念にあわせて今年10月4日から来年2026年1月4日まで、特別展「甲子萬年(ENDURING LEGACY)」を同時開催し、日本やフランスからの名品も特別に借り受け、展示しています。「ENDURING LEGACY」は、永続的な遺産や不朽の伝統という意味です。 故宮博物院は、1925年10月10日に中国の北京で創立され、1965年には台北・外双渓に新館が完成、さらに2015年には嘉義に南院が開館しました。したがって2025年は、故宮博物院創立100周年であると同時に、台北本館開館60周年、南院開館10周年という節目の年となります。 歴代の職員たちの努力により、故宮博物院は今や世界有数の博物館として発展し、台湾の重要な歴史的記憶を担う存在となっています。百周年記念事業では、歴史の振り返り、文献編纂、展覧会や文化クリエイティブ商品の企画などを通じて「故宮100+」というテーマを掲げています。 この「100+」は、百年を終点ではなく新たな出発点と位置づけ、文化の融合と創造を発信する大規模な文化芸術イベントとして展開される予定です。 甲子万年:国立故宮博物院開館100年記念特別展 https://www.npm.gov.tw/Exhibition-Content.aspx?sno=04014243&l=3 (編集:王淑卿)

国立故宮博物院百年の歩みを振り返る 4世代が受け継ぐ歴史と未来

国立故宮博物院は、2025年の創立100周年を迎えるのを前に、昨年(2024)年、台北の本院(北院)で人気企画展「大美不言」を開催しました。この展覧会は今年1月、中南部・嘉義にある南院(南部院区)へと移りました。 南院では「鎮院三宝(故宮博物院の三つの宝物)」が展示されるのは初めてです。展示は、従来外部で「タオルを掛けているような展示」と揶揄された方法ではなく、新たな形で披露されています。 国立故宮博物院の蕭宗煌・院長は、故宮博物院の台湾への移転は四つの段階を経て、すでに四世代に影響を与えてきたと述べました。 第1段階は1925年から1948年までの創設・移転の始まりの時期 第2段階は1949年から1965年までの北溝時期 1950年から1965年までの間、国立故宮博物院は台湾に移転した後、その貴重な文物を中部・台中霧峰の北溝地区に保管していました。 この時期、故宮は簡素な環境の中で、文物の保存・研究・出版・小規模な展示を行い、のちに台北・外双渓での再開館と観光発展の基礎を築きました。 文物の移送については、国共内戦が激化する中、1949年初めから順次台湾へ運ばれ、当初は台中の製糖工場に一時的に保管されていました。 1950年、霧峰北溝に文物専用の収蔵庫が完成し、すべての文物がそこに移されました。 また、空襲に備えて1953年には倉庫近くの山の中に防空壕を兼ねた文物保護用の洞窟が掘られ、さらに1956年には北溝展示室が完成して一般公開が始まりました。 これらの取り組みは、戦後の困難な時期における文化財保護の象徴であり、今日の故宮博物院の発展の礎となった重要な歴史の一章といえます。 第3段階は1965年から2000年までの発展期 そして第4段階は2000年以降の転換期です。 蕭・院長は、第4段階に入って活躍する現在の第4世代の職員たちは、先輩たちの努力の上に立ちながらも、もはや第1段階の経験とは直接つながっておらず、書物や伝承によってしか知ることができないと述べ、思考の面では完全に新しい博物館の時代に入っていると語りました。 展覧会については、10月の創立記念月間にあわせ、台北の本院(本館)と嘉義の南院で特別展「甲子萬年」を同時開催し、故宮の歴史と発展の歩みを紹介します。 見どころは、故宮博物院を代表する三大名画―― 一、山水画の名家、范寬の「谿山行旅図」。北宋初期に描かれた「谿山行旅図」は巨碑式山水画の最良の模範だと言えます。 この作品の構図は三段に分かれており、下方の巨石の辺りが近景、ロバの隊列が見える箇所が中景で、遠景には高々と聳え立つ主山が描かれています。山の中腹下方に余白を生かした雲霧が漂い、空間の奥行きが効果的に表現されています。 二、郭熙の「早春図」 郭熙は北宋の宮廷画家であり、絵画の理論家でもあります。郭熙が1072年に描いた「早春図」は、郭熙の現存作品中、最も名高い山水画の大作です。この絵には降り積もった雪が溶け、大地が甦る初春の風景が描かれています。実体のある山河や樹木、建築物と、一定の形のない漂う雲気や緩やかに流れるせせらぎもあります。寒暖差の不安定な初春に、あらゆる場所に若々しい生命力や活力が満ちあふれている1ページがここに残されており、そこに行き、眺め、遊び、暮らすことができる理想の山水が見事に描写されています。 三、李唐の「万壑松風図」。 北宋末期から南宋にかけて活躍した画家・李唐が描いた絹本(けんぽん)の軸装の山水画で、北宋の山水画と南宋の山水画の粋を集めた傑作とされています。軸装(じくそう)とは、書画を掛け軸の形に仕上げることで、山水画は山や河水などの自然の風景を描いた絵画のことです。 さらに、年間を通じて漫画や専門書などの出版物も展開し、百年の軌跡を振り返ります。 蕭・院長によりますと、これまで三大名画は北院で展示されてきましたが、展示室の高さに制限があり、上下を巻いた状態でしか展示できず、「タオルを掛けているようだ」と揶揄されることもありました。 しかし、天井の高い南院で展示すれば作品を完全な形で公開でき、文化財の魅力をより引き立てることができると説明しました。これが現在、北院で展示室の改修を進めている理由でもあり、3メートルを超える大型の文物が100点以上あるため、改修後にはその全貌を展示できるようになるとしています。 また、故宮博物院の余佩瑾・副院長は、北院で開催される「甲子萬念」展では、「北魏釈迦牟尼仏坐像」と「絹本著色観音曼荼羅図」という2点の重要文化財を展示すると紹介しました。 故宮博物院の創設記念シリーズ特別展の3つのキーワードについて、余・副院長は、「目を見張るような展覧会のカーニバル」、「文物を通して語る故宮の成長の物語」、「国際協力展による世界との対話の力」とまとめました。 国際交流の面では、2025年9月から12月にかけて、故宮博物院の文物が初めてチェコへ渡り、プラハ国立博物館で特別展「故宮文物百選およびその物語」が開催され、「翠玉白菜」や「清明上河図」など約100点の名品が展示されています。 さらに2025年11月から2026年3月にかけては、フランス・パリのケ・ブランリ美術館と協力し、「龍展」を開催する予定です。 (編集:王淑卿)

双十国慶節を祝う台北101の花火とドローンショーが合体!

10月10日は中華民国の建国記念日、双十国慶節です。当日は中部・南投県のほか、北部・台北市のランドマークである超高層ビル、台北101でも双十国慶節を祝う花火ショーが行われます。また、今年は花火ショーの規模を拡大して、台北101では4分以上にわたり花火が打ち上げられるほか、初めてドローンショーを実施。これは台北市の信義区で初めて行われる、ドローンを使用した花火ショーだということです。 多くの人が気にかけている花火ショー観賞のベストスポットについて、台北101の賈永婕・董事長は自ら、台北市庁舎および国父紀念館を推薦しています。専門家は、「四四南村」は風下にあたる可能性があり、煙による視界の妨げを受けやすいとの分析を示しています。